2009年12月30日

HDD換装&バックアップ

Windows7を入れて早一ヶ月。VolumeDeskbandもリリースできたので、懸案だったHDDのバックアップを取ることにしました。

ここ数年HDDのバックアップにはAcronis True Imageを使用していました。
・大体2〜3ヶ月おきに一回のペースで同程度の容量の別のHDDにクローンを作る
・毎週一回、NASにユーザーデータ部分のバックアップをとる。
てな感じの運用で。

で、今回も同様に。

移行先として用意したのは、Western DigitalのWD10EARS。Caviar Greenシリーズは低発熱・静音性とそこそこの性能のおかげで、ここ最近お気に入りです。EARSは4096bytes/sectorを使用しているおかげで、旧モデルよりも若干容量が増えているとか。

AKIBA PC Hotline! (http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20091212/etc_wd.html)より

このAdvanced Format Technology(以下AFT)は、物理セクタあたりのデータサイズを従来の512バイトから4,096バイトに拡大することで記録密度を高める技術。

HDDのセクタは通常512バイトで、その前後にリードイン、セクタギャップ、ECC(エラー訂正符号)が付加される物理構造。AFTでは物理的なセクタ長を4,096バイト=512バイト×8個分に拡大、この物理上の1セクタ(4,096バイト×1)を論理上の8セクタ(512バイト×8)としてエミュレーションすることで、削減された(7個の)リードインやセクタギャップの分、容量効率を高められるという。

同社によれば7〜11%程度ディスク容量を節約できるほか、(セクタあたりの)ECCの増加によりエラー訂正率も50%向上させたという。ドライブ−ホスト間のデータ転送は従来どおり512バイト。

ので、実際に測ってみました。

WD10EADS(旧モデル)

D:\Download\diskmap>diskmap 1
\\.\PhysicalDrive1   Fixed hard disk media.
Cylinders  HeadsPerCylinder SectorsPerHead BytesPerSector MediaType
     1db01         ff               3f            200             c
    121601        255               63            512            12
TrackSize = 0x7e00 32256 (31.5KB)
Cylinder Size = 0x7d8200 8225280 (8032.5KB) (7.84424MB)
Total Sectors = 0x747059c1 1953520065
Disk Size = 0xe8e0b38200 1000202273280 (976760032.5KB) (953867MB) (931.511GB)
Disk Signature = 0xc34dc34d 3276653389

WD10EARS(AFT)

D:\Download\diskmap>diskmap 2
\\.\PhysicalDrive2   Fixed hard disk media.
Cylinders  HeadsPerCylinder SectorsPerHead BytesPerSector MediaType
     1f8b1         f0               3f            200             c
    129201        240               63            512            12
TrackSize = 0x7e00 32256 (31.5KB)
Cylinder Size = 0x762000 7741440 (7560.0KB) (7.38281MB)
Total Sectors = 0x74705610 1953519120
Disk Size = 0xe8e0ac2000 1000201789440 (976759560.0KB) (953867MB) (931.511GB)
Disk Signature = 0x8a31f86d 2318530669

基本的に公称容量どおりとなっていて、実容量が10%増えているということではないようです。なあんだ。

浮いた分はエラー訂正や代替セクター用に予約されているんでしょうから、AFTがユーザーメリットに繋がっていないというわけではないでしょう。きっと。


さて、気を取り直して。

このHDDは4096bytes/sectorのため、4096バイトの境界にパーティションの先頭を合わせないと性能が発揮できないとされています。しかし、WindowsXPでは普通にパーティションを作成した場合、63セクタ目=7.875*4096 のアドレスからパーティションを作成するため、性能低下が発生します。

Windows7なんだから問題ないね〜と思ってたら、TrueImage等のディスククローンツールでも、パーティション作成時に同様の問題を起こすようです。

で、色々調べた結果、以下のような手順で引越が出来ました。

1. 新HDDをPCに接続し、旧HDDのWindows7を起動する。
2. Windows7の管理ツールを使って、新HDDにパーティションを作成し、フォーマットする。
3. TrueImage 2010を起動し、旧HDDのパーティション全部をバックアップする。
4. 今取ったばかりのバックアップから、「MBRを除くパーティション部分のみを」を新HDDに復元する。その際に、バックアップ先のパーティションは手動で選ぶ。
5. 今度は、「MBR部分のみを」を新HDDに復元する。
6. シャットダウン後、旧HDDを取り外して、新HDDから起動する。

このように二段階で復元することで、移行先HDDのパーティション構成を保持したまま、復元できるようです。


ついでに、Windows Vista/7 で、SATAをIDE互換モードからAHCIに変更する方法。

単にBIOS設定を変更しただけだと、起動時にAHCIドライバがアクティブになっていないので、起動ディスクを読めず、自爆します。

MicrosoftのKBより(http://support.microsoft.com/kb/922976/ja)

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Msahci
  Start=0

に設定することで、AHCIドライバがアクティブになるとのこと。事前にこの設定を反映した後、BIOSの設定を変更します。

これで、AHCIでHDDアクセスが行われるようになります。(プラシーボぐらいのパフォーマンスアップしかないそうですが)


古い方のHDDは、空いたマシンに入れてWindows Home Serverを立てる予定。毎週のバックアップ管理をそっちに移すつもりです。

posted by Jiro at 14:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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